世界各国で暖冬の影響
昨年の秋から、日本だけでなく世界各国に暖冬傾向が続いている。
気象庁は、昨年12月の世界平均気温(速報値)は1891年以降の統計史上最高だったと発表している。
この世界的な暖冬の原因として、エルニーニョ現象と北極周辺の偏西風の蛇行が小さいため、寒気の南下が弱いことがあげられる。これらは地球規模の大きな現象であり、各国にさまざまな影響を与えている。
まず、我が国日本では、昨年の秋から好天に恵まれ、気温が高めの日が続いた。このため、野菜が出来過ぎ価格が暴落、大量の野菜が処分された。また、冬物衣料の売上不振、スキー場の雪不足によるオープンの遅延なども発生している。
米国ニューヨークでは、1月上旬に最高気温が20度前後まで上昇し、6月並の気温を記録。一時、スケート場の氷は溶け、リンクは閉鎖されてしまった。しかしその4日後には初雪を観測するなど、気温の差が激しい状態が続いている。
昨年100年に1度の大寒波が到来したロシアでは今年は一転し、観測史上初の暖冬になっている。
この影響で、野生動物たちの生活にも影響が出ている。クマは雪融けの影響で巣穴が浸水して冬眠ができず、ハリネズミは隠れ家を探して歩き回っている。一方、猪や鹿にとっては雪がないおかげで歩きやすく、餌を容易に見つけられるという思わぬメリットも。暖冬の影響も様々だ。
スポーツの分野にも影響は及び、スイスでは雪不足のため、今月25日、26日に予定されていたスノーボードのワールドカップ中止が決まっており、冬季アジア大会(スキー)が行われる中国の吉林市では、小型ロケット弾で上空の雪雲を刺激して降雪を増やすという何とも画期的な方法で造雪に取り組んでいる。
エルニーニョ現象がもたらす暖冬により、世界中の生活リズムが乱れてしまっている。
気象庁によると、この現象は春頃には終息する可能性が高いようだが、さてどうなるだろうか。
(e-天気.netスタッフ)





